岐阜県多治見市立北栄小学校

子どもたちと一緒に感動した金環日食の観測支援ボランティア

岐阜県多治見市立北栄小学校 学校運営協議会々長 武笠 正治

 平成23年4月、多治見市立北栄小学校の学校運営協議会が発足しました。委員7名と学校担当者で「学校運営に地域住民や保護者の声を活かす、新しい公立学校の仕組み」の原点に沿って、毎月第3水曜日に運営協議会を開催しています。
 
 ①地域行事に子どもが参加する。②学校行事に地域住民が参加する。③子どもを含めた学校と委員で企画した行事に校区内の人たちが参加する。基本的にはこの内容に合わせた数多くの行事を推進し、学校と地域との信頼関係を深め、子どもの豊かな学びと育ちを目指しています。
 今年4月以降の行事を列挙します。①一週間の新入生の登下校指導、②読み聞かせや学習支援ボランティア、③「わたしの主張大会」での支援などです。主張大会では、受付から司会進行まで子どもが行うなど、どんな行事にも委員が先頭に立たず子どもが主役になるよう支援を行ってきました。
 これらの活動の中でも一番感動したのが5月21日の金環日食時の観測支援です。学校長より「世紀の天文現象を子どもに見せたい」という言葉も加わり、知り合いから借りるなど、委員がこの日のために大きな天体望遠鏡を準備しました。その数なんと3台。自然現象が遠くからでも少しでもよく見えるようにと、金環食の1時間前の6時30分にはセッテイングを完了しました(写真1)。この光景を見て、子どもたちのワクワク感はいっぱいになり、今か今かとその時の来るのを待ち望んでいる子どもたちの姿が印象的でした。
 登校時間はいつもより30分間早くなり、普段とは異なる通勤車の危険な走行から通学班を守るため、委員が中心となって安全には万全を喫しました。
 広いグランドは全校児童・職員・保護者・地域の方々で埋め尽くされました(写真2)。いよいよ金環食最大の7時31分です。グランド一面に大きな歓声があがりました。子どもたち一人一人の心からの感動の輪大勢の人たちへと広がり、参加した者全員が一緒に感動を分かち合いました。
 子どもたちの教室に戻るときが来てしまいました。「ありがとうございました!」という感謝の言葉が遠ざかる頃、委員は「金環日食の観測支援ボランティアをやって本当によかった。」と満面笑顔でいっぱいになりました。知らないうちに互いに無言の握手をしていました。ボランティアは自主性・公共性・創造性、そして無報酬ですが、子どもからの感謝や感動の声などの無形の報酬に、心は嬉しさ満杯で帰宅することができました。

    
        望遠鏡をセッティング                     歓声をあげる子どもたち