北海道釧路郡釧路町「とみはら放課後子ども教室」

「学び・体験・交流」をとおし、地域の絆をつくる

釧路町放課後子ども教室コーディネーター・釧路町社会教育委員  阿部 加奈子

 平成19年9月から開室しております「とみはら放課後子ども教室」に私が関わる事になりましたのは、町が放課後対策事業を立ち上げた際、運営委員に社会教育委員の立場から指名されたところからです。
 どんな子ども教室にするかお手本となる事業が身近になく、管内先駆けの事業として運営委員同士が熱く意見を交わしてきたことが懐かしく思い出されますが、現在も子ども教室にコーディネーターとして関われていることは、子どもの成長を間近で見守ることができるようでうれしい限りです。
 さて、「とみはら放課後子ども教室」の事業内容を紹介させていただきます。
 活動理念・目的は、子どもたちの安全・安心な居場所を設け、地域の方々の参画を得て、子どもたちとともに勉強やスポーツ、文化活動、地域住民との交流活動等の取組を実施することにより、子どもたちが地域社会の中で、心豊かで健やかに育まれる環境づくりを推進することです。 

 この理念・目的を受けてプログラムを組みますが、通常のプログラムは、月曜日から金曜日まで毎日、富原小学校の子どもたちを対象に学習活動(宿題やプリント等)、文化活動(囲碁・将棋や詩吟等)、スポーツ活動(ボール遊びやヒップホップダンス等)を実施しています。夏休みや冬休みなどは、普段取り組むことが難しい時間をかけた工作などのプログラムを実施しています。また交流事業として、近隣の学童クラブの子どもたちと一緒にお楽しみ会などをしています。その他、土曜日プログラムでは、全町の親子を対象に押し花教室やキャンドル教室などを実施し家庭教育の推進を図っているほか、地域の方々の協力を得て、地域間交流事業として川遊びや森の遊び場づくり、冬のディキャンプ等の自然体験をメインとした活動に取り組んでいます。
 現在、富原小学校の子どもたち160名強が登録し、曜日によってばらつきはありますが、多い時で60数名、少ない時で20数名ほどが毎日「こんにちは」と元気にやってきます。平成19年度に1年生だった子も今では6年生になり、その子たちをみるだけでも、子ども教室の存在が、子どもの大切な居場所になっていることが実感できます。
 一般ボランティアとして、開室当時から継続して囲碁や将棋を教えに来てくださっている方がおります。なかなか継続して協力いただける方は少なく、最初からというのはこの方お一人です。ふと、長続きしている理由を考えてみました。とにかく自然体な方で、囲碁の世界では町内敵無しですのに、子どもたちは関係なしに、回り将棋、五目並べ・・・。それでも彼は自然に子どもたちの相手をしてくれています。子どもが好きということもあるかと思いますが、彼を待っている子どももいること、そのうちに真剣に囲碁をやってくれる子が現れるかもしれないと淡々と来てくださるのです。
 まさに地域づくりに参加し、貢献してくださっているなあと思います。そんな身近なとてもいいお手本を見習って、私も将来を担う子どもたちのために、これからもお手伝いできたらうれしいです。

   
ボランティアの指導によるヒップホップダンス教室に         学習アドバイザーによる学習支援
参加する子どもたち